スターバックスはラテやカプチーノ、ドリップコーヒーなどコーヒーを使ったドリンクを多く取り扱っています。
しかし、近年の健康志向の向上や過剰なカフェイン接種によって引き起こされる体調不良などが注目される中で、ノンカフェインやデカフェと言ってカフェインを取り除いたコーヒーも注目されてきています。
今回はデカフェとノンカフェインの違いやスタバのデカフェドリンクの注文方法についてご紹介します。
デカフェ(カフェインレス)コーヒーとノンカフェインコーヒーの違い
デカフェコーヒーはカフェインを取り除いたコーヒーです。
デカフェコーヒーは主にカフェインに敏感な方、妊娠中の方、夜にコーヒーを飲む方に愛飲されることが多いです。
「カフェインレスコーヒー」とは、カフェインを90パーセント以上除去したコーヒーをいう。
コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約より
カフェインレスコーヒーについては以上のように規定されており、実際にデカフェコーヒーとして売られている物は99.9%ほど除去されているものが殆どです。
ノンカフェインコーヒーは文字通りカフェインが全く入っていないコーヒーです。
しかし、カフェインを完璧に除去するのは不可能であり、0.1%程カフェインが残ってしまうのが現状です。
完全にカフェインを断ちたいというニーズにこたえて最近は代用コーヒーというカフェインを含まない素材でコーヒーの味に似せたものも登場していますが、やはり似て非なるものである感は否めません。
現在のデカフェコーヒーはカフェイン除去率99.9%というものもかなりあるので、代用コーヒーを選ぶならカフェイン除去率の高いデカフェコーヒーを選ぶ方がブレイクタイムを楽しめるのではないでしょうか。
カフェインの効果・影響

最近はカフェインの問題が多く取り上げられていますが、カフェインが体に害であるかと言われれば、必ずしもそうであるとは言えません。
カフェイン接種のメリット
カフェインの効果としては以下のものが挙げられます。
- 眠気覚まし
- 集中力向上
- 運動パフォーマンス向上
カフェインには中枢神経を刺激する効果があり、これによって疲労や眠気が軽減します。
また、適量であれば集中力の増加や反応速度の向上など運動のパフォーマンスも向上するため、試合前にエナジードリンクを飲むアスリートも少なくはありません。
カフェイン接種のデメリット
しかし、カフェインは過剰摂取により体へ悪影響を及ぼす場合もあります。
- 不眠
- 頭痛
- 離脱症状
カフェインは眠気覚ましに良く用いられますが、裏を返せば眠れなくなってしまいます。さらにカフェインは適量であれば頭痛を抑える効果がありますが、過剰に摂取してしまうと逆に頭痛の原因となります。
離脱症状とは依存症状態を脱する際に起こる症状であり、その特徴的なものに頭痛・短期・疲労感・過眠などが挙げられます。
カフェインの接種量は?
カナダ保健省は、一般成人は一日400㎎以内とし妊娠中や妊娠予定の方は300㎎までに抑えるべきであるしています。
これに対し英国食品基準庁は妊婦のカフェイン過剰摂取は出生時の低体重や将来の健康リスクがあるとしてい日の接種量を200㎎に制限するように求めています。
各飲料のカフェイン含有量目安※
コーヒー | 60㎎/100ml |
紅茶 | 30㎎/100ml |
ほうじ茶 | 20㎎/100ml |
※厚生労働省HPより
カフェインの除去方法
コーヒー豆からカフェインを除去する方法は主に以下の3種類が挙げられます。
・有機溶媒抽出法
・水抽出法
・超臨界二酸化炭素抽出法
また、このほかにもカフェイン含量が少ないコーヒーノキの開発もあります。
有機薬剤抽出法
ケミカル・メソッドとも呼ばれるカフェイン抽出方法で1906年にドイツで発明された世界初のカフェイン抽出方法です。
この方法はコーヒーの生豆に有機溶剤を透過させることでカフェインを抽出します。この方法にはベンゼンやクロロホルムなどの薬剤が使われていましたが、z投下後に残留する可能性が指摘されたため、現在ではより、除去が容易なジクロロメタンが主に用いられています。
【有機薬剤抽出法】
生豆に有機溶剤を触れさせカフェインを除去!
メリット
- 安価
- カフェイン以外の水溶性成分の損失が少ない
デメリット
- 風味が劣る
- 薬剤を用いるため不安を抱きやすい
水抽出法
ウォーター・メソッドやスイス式水抽出法とも呼ばれており、1941年に開発され1943年にはアメリカで特許取得したカフェイン除去方法です。
コーヒー生豆を詰め込んだ槽に水を通し様々な成分ごと抽出し、抽出した水から有機溶剤を用いてカフェインを除去します。その後カフェインを取り除いた水を生豆の層に循環させカフェイン以外の成分を生豆に戻すという抽出方法です。
【水抽出法】
1.生豆から水を使って様々な成分を抽出
2.抽出した水から薬剤を用いてカフェイン除去
3.取り除いた成分を含んだ水を再び生豆へ
メリット
- 有機溶剤が直接生豆に触れない
- カフェイン以外の損失が抑えられる
デメリット
- 香りやコクの成分も一度抜けてしまう
超臨界二酸化炭素抽出法
1974年に初めてデカフェに応用された技術であり、様々な面から「きわめてすぐれたカフェイン除去方法」と言われています。
この方法は気体とも液体とも区別がつかない状態の二酸化炭素をコーヒー豆に通すことによってカフェインを抽出します。
他の除去方法と比べて有機薬剤を使わない点で消費者に安心してもらいやすく、味も損なわれにくいというメリットがあります。
因みにスターバックスのデカフェも超臨界二酸化炭素抽出法によって加工されています。
【超臨界二酸化炭素抽出法】
超臨界状態の二酸化炭素をコーヒー豆に通す!
メリット
- 薬剤を使わない味
- 風味の損失が少ない
デメリット
- 特になし
スターバックスで注文できるデカフェ(カフェインレス)ドリンク
スターバックスではコーヒーを使った殆どのドリンクを+50円でデカフェに変更することが出来ます。
デカフェで注文する場合のコーヒー豆の種類は
・ドリップコーヒーカフェミスト:デカフェ ハウスブレンド
・エスプレッソドリンク(ラテ・カフェモカなど):デカフェ エスプレッソロースト
になります。
しかし、ドリップコーヒー・カフェミストのデカフェは常に準備されているとは限らず、5・6分待つ可能性もありますのでご注意ください。(裏を返せば、淹れたてのコーヒーが楽しめます。)
スターバックスでデカフェの注文方法
スターバックスでデカフェを注文する場合はどのように注文すればよいのでしょうか?
デカフェを注文する際はドリンクにカスタマイズする要領で「デカフェに変更で」と付け加えるだけでOKです。(因みにデカフェ変更は50円掛かります。)
まとめ
今回はデカフェについてのご紹介でした。
スターバックスではノンカフェイン(カフェイン0)のコーヒーはありませんが、99%以上のカフェインは除去されていますので、健康に気を使っている方や、夜遅くに飲んでも全くと言っていいほど影響は感じられないと思われます。
ぜひシーンに合わせてデカフェもお楽しみください。